こんにちは、あまねです。
前回は昭和時代から今も読まれている絵本をご紹介しましたが、今回はZ世代の我が子たちの多くが好きな絵本です。今も愛読されていると思います。
バムとケロ:自由で楽しい動物たちのお話
今年で初版から30周年を迎える、島田ゆかさんの作品。幼稚園のママ友の間でとても流行っていました。
バムとケロシリーズは5冊あります。
犬のバムとカエルのケロ。とある森の素敵な洋風のおうちに一緒に住んでいて、猫足ならぬ犬足の浴槽のお風呂、お皿に積みあがったドーナツ、大きさの違う二人それぞれの道具など、同じページをずーっと見ていたくなる、まさに絵本です。
2人(2匹とはとても言えない)の他にもサブキャラというか、たくさんのお友達が出てきます。
- ガラゴ
ガラゴというのは、アフリカに生息する霊長類の動物で、「ブッシュベイビー」の別名で親しまれている動物です。絵本には「ガラゴ」としかなく、「これは何?」となるのですが、「旅するかばん売り」という肩書がある非常に人気のキャラです。スピンオフとして独立し、「かばん売りのガラゴ」のシリーズが2冊出版されています。
- アヒルのカイちゃん(冬の池で足が凍り付いて身動きできなくなったりしたことがある)
- おじぎちゃん(3つの耳を持つ白いうさぎ?のような動物)
- ヤメピ(黒くて垂れた耳の小さな犬)
「バムとケロのおかいもの」はマルシェ(市場)にお買い物に行く巻
この本では、バムが運転する車に乗ってお買物に出かけるのですが、その先はスーパーマーケットなどではなく、朝市のようなマルシェです。様々なかわいい雑貨、美味しい食べ物の屋台、フードコートのような場所で買ったものを食べたり、商品を選んだりする様子が細かく描かれていて、何度も見てしまいます。
そしてそこでガラゴがスーツケースを引っ張っていたり、カイちゃんやおじぎちゃん、ヤメピの他にも落花生の皮の着ぐるみを来た買い物客、雑貨販売のハムスター、金物を売っている「こみみさん」なる白い動物など、不思議で楽しい市場が描かれています。この方々はもれなく「かばん売りのガラゴ」絵本の中に登場しています。
教訓的なことはないが、こころ穏やかになる
お風呂で泡だらけになったり、余計なものばかり勝手に買うカイちゃんたちを、バムがたしなめる場面などがあり、この世界では家族ではないけれどバムが親やリーダーのような役目といえます。でも本気で怒ったり喧嘩になることはなく、いやな子も一人もいない、平和な世界です。
こどもは素直にこの世界を楽しめます。子どもは保育園や幼稚園で、子どもなりに人間関係や、いやなことがあります。でもお母さんやお父さんにはうまく言葉で説明できず、イラっとしていてもなかなか察する事は出来ませんよね。
そんなときに、自分だけの好きなもので自分らしさを取り戻そうとする無意識の力が子どもにはあると思います。そんなときの為にも、このような本を小さい時からそばにおいて、ほっとできる環境を作ってあげることは無駄にはならないと思います。
おとなは「車運転できるんだー」「お金はどうなってるの」などと世俗的なことをつい考えてしまいますが、とにかく癒されますし、家族みんなで本を見ながら語り合える時間が持てます。本に出てくるドーナツやパンケーキを作ってみるのもいいですね。
おうちが狭いというご家庭には
独立した子供部屋があったり、家具を置くのに十分な広さのある家では、子どもの遊び場所を決めるのも簡単だと思いますが、家族のリビングで遊ぶしかないとか、リビングが狭い!というご家庭も少なくないでしょう。
子供専用の部屋がないとか、いつもキッチンから目の届くところにいてほしいなどの場合、おもちゃ箱や本、子どもに管理させたいもの、子どもの好きなものを置くコーナーをリビングの隅にでも設けるのがいいです。
おもちゃはご飯の前に、決められた場所から箱を持ってきて片付け、その場所に収納する(棚や本棚の一番下とか)自分のお気に入りの絵本をしまう専用コーナーを作ってあげるなどして、自分の所有物を管理する習慣をつけましょう。きょうだいがいる場合はそれぞれあるのが理想ですね。
生活習慣のしつけになるばかりではなく、先ほどの「ほっとできる空間で自分らしさをつくる手段」というものが身についていると、きっと大人になって本当の困難に向かった時も、役に立つのではないかと思っています。
コメント